山の音楽団は、喜連川中学校吹奏楽部O G・OBを中心にさくら市喜連川地区を拠点として活動する、2020年に結成されたばかりのアマチュア吹奏楽団です。現在、さくら市内外の各種イベントや演奏会(山の音楽会)などで演奏活動をしています。
2020年前半、新型コロナウイルスが猛威をふるい、世間は自粛ムード一色。
人と人との接触を減らす必要があるために、すべてのイベントは中止または無期限延期。あのオリンピックですら延期となりました。
学校は休校、企業活動もリモートが中心となり、”緊急事態宣言”・”ステイホーム”・”ソーシャルディスタンス”などの聞き慣れない言葉が巷に溢れ、私たちのような吹奏楽愛好者は当然のように演奏活動を自粛せざるを得ない状況でした。
夏頃になると、一律使用禁止だった公的施設が、地域の感染状況の変化によって使用が認められてきました。しかし、ソーシャルディスタンスを保つため、数々の制限がある中での使用許可です。今までは一部屋に数十人で合奏していましたが、1〜2mの距離を保つとなると必然的に少人数の合奏しか出来ません。また職場によっては複数人・大人数での会合を禁止している場合もありました。
今までのように数十人で活動できなくても、少人数なら活動できるじゃないか!
と思い立ち、山の音楽団の原型ができました。
さて、メンバーが集まりだしたところで、どこで練習しようかと会場探しが始まります。
メンバーのうち数人がさくら市喜連川中学校のOG・OBだったこともあり、会場はさくら市内の喜連川公民館になりました。
練習が始まると、当然本番が恋しくなります。
演奏家というのは面白いもので、演奏の上手下手を問わず、
「誰かに聞いていただく」
という目的が出来るとモチベーションが爆上がりするのです。そんな折、同じさくら市内の氏家駅前の広場で野外イベントが開催されることになり、出演者を募集している、という情報が入ります。
我々は色めき立ちました。
当然メンバー全員が「よし、出よう!」と意気投合する中、とある重要かつシンプルな問題に気付きます。
「団体名、どうしよう・・・」
練習中にブレストが始まりました。
個々のセンスを活かした個性あふれるアイディアが並ぶ中、
「山の音楽団」
の名前が出てきます。
なぜ山なのか!
喜連川公民館が山のそばにあるからです。
そう、喜連川地区の方には馴染みの深い「お丸山」ですね。その時練習していた喜連川公民館の2階の視聴覚室から、お丸山がよく見えたのです。換気のために窓・カーテンを開けていたので、外の景色がよく見えた、というのもコロナ禍ならではのネーミングだったのかも知れません。
(”山っきし”なものですから、虫もよく入ってきました)
今までいくつかの本番をこなしてきました。残念ながら中止になってしまったものもありますが…。
2020年4月 |
普段は他団体で活動していたメンバーが自粛を強いられ、悶々とした日々を過ごす。 この頃、緊急事態宣言が発令される |
2020年6月 |
有志がLINEなどのリモートツール上で動き出す。実はこの頃、全然違う団体名であった。そして喜連川中学校吹奏楽部OGOBが数名いたことから、拠点がさくら市(喜連川地区)へと決まっていく。 そしてこの頃、公民館などの使用条件が緩和され、使用可能になってくる。 |
2020年7月 |
本格練習開始される。 時を同じくして、リモート録画で応募するコンテストがあったので、勢いで応募してみる。→入賞ならず! ※だいたい、このころ「山の音楽団」という名前が決まる そして東京オリンピック・パラリンピックが延期され、 吹奏楽コンクールや演奏会など、ほとんどの音楽系イベントが延期or中止となる。 |
2020年9月 |
9月20日に「駅前ライブinさくら」出演。(JR氏家駅前広場)初のリアル本番。 「カルメンセレクション」 「さくらのうた」 「ギンギラギンにさりげなく」などを演奏。 このころ、さりげなくインスタ開設。 |
2020年12月 |
この頃のメンバー編成は、フルート1名、クラリネット2名、バスクラリネット1名、アルトサックス1名、ホルン1名、チューバ1名。この一見いびつな編成だが、限りなく近い編成は「シュピール合奏団」様だということに気付き、白河までリサイタルを聴きに行き、大いに感銘を受ける。 |
2021年2月 |
団員(ピアノ講師)のピアノ発表会にて演奏予定だったが、感染者数の増加により参加辞退。 |
2021年4月 |
那須野が原ハーモニーホール(交流ホール)にて、第1回「山の音楽会」開催。 コロナ禍での開催だったため、客席人数を絞り、観客は出演者の関係者に限っての開催地となる。 マーチ「カタロニアの栄光」 序曲「春の猟犬」 など、ハイカロリーかつマニアを唸らせる選曲なプログラムを展開。 なんとか無事に終演。 |
2021年11月 |
先の見えない状況の中、感染状況が落ち着いてきたので第2回「山の音楽会」を企画。巷で流行っていた【楽器を持って集まろう】企画を、臆することなく取り入れてみる。 |
2022年1月 |
前を向いて頑張る。恐らく、日本各地の吹奏楽愛好家にとって、最もつらい時期。 |
2022年2月 |
まん延防止措置により、山の音楽会が延期となるが、さらに前を向いて頑張る。 |
2022年3月 |
淡々と準備を重ね、山の音楽会「参加型ステージ」練習会が無事開催される。 |
2022年4月 |
さくら市氏家公民館にて、「山の音楽会2022」を開催。 |
2022年8月 |
公募型地域部活動「山の吹奏楽団」練習会スタート。 指導講師に、海老澤栄美さん(クラリネット)、山本楓さん(オーボエ)、村上陽一さん(全体指導)を迎え、11月までの合奏練習を行う。 |
2022年11月 |
山の吹奏楽団 秋の演奏会開催。指揮・村上陽一さん、ゲスト・山本楓さん(オーボエ) |